オハマの読書無双

知能は一般人以下のチンパンジーレベルの中年男性オハマが読んだ本を記録する読書ブログ

この人を見よ!歴史をつくった人々伝16宮沢賢治 著者 プロジェクト新・偉人伝

日本の右翼と左翼がわかる本の歴史上人物に、左翼の人物で日本共産党中央委員会議長、宮本顕治(みやもとけんじ)ていう人物がいます。その人が書かれている本だと思い手にとりましたが、全然違う人物で、詩人童話作家。代表作に『銀河鉄道の夜』を書いた人、宮沢賢治(みやざわけんじ)でした。まあいいか、と思い一通り読み終えました。この中に聞いたことのあるフレーズがでてきます。有名らしいのですが。

雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

丈夫ナカラダヲモチ 欲ハナク 決シテイカラズ

はて、どこかで聞いたことがある、どこだろう、どこだろうと自分の記憶をたどっていくとあるドラマを思い出す。それは、今から二十数年前のドラマ長淵剛出演の「英二ふたたび」である。その中の話で、長淵剛が演じる主人公小川英二が、詩「雨ニモマケズ」の一説を語るシーンがある。本を読んだ後、動画サイトで確認してみたらやはりそうでした。宮沢賢治は、亡くなる少し前この詩を書き、トランクにしまっていたらしい。力強く生き、人のためにつくすという、宮沢賢治の理想の生き方を表現したものではなかろうかと思います。そして彼は熱心な仏教徒だったらしいのです。家がもともと仏教やっていてそれに影響されたらしい。仏教法華経をかなり熟読し信仰していたらしいのです。法華経には人を思いやる心など説かれており宮沢賢治の生き方、彼の作品に反映されていったらしいのです。一文字違いの宮本顕治とはかなり違う人物ですが、雨ニモマケズというフレーズに出会えたのでひとまず良しとしました。