オハマの読書無双

知能は一般人以下のチンパンジーレベルの中年男性オハマが読んだ本を記録する読書ブログ

人間らしく働き続ける5つのスキル人工知能に負けない脳 著者 茂木健一郎

前回に引き続き、人工知能の本です。今回のこの本は、脳のメカニズムが、どうのこうのではなくて、どっちかというと感覚、感性系のお話しだと感じました。著者は脳科学者なので説得力はあります。

 

前回に書評した本でコンピューターで「脳」がつくれるか 著者 五木田和也の中で書かれていました。人間の知能を超えられたら、雇用がなくなったり、人工知能に支配されたりする疑問についてです。少し話題になっている2045年問題、それはコンピューター技術が今のスピードで発達し続けると、ある時点で人類の知能を越える究極の人工知能コンピュータが生まれるとのことです。これが今から約30年後の2045年と予測されてるらしいです。技術特異点【シンギュラリティ】って言うんですって。

もし、この様な事態の時代になったとき何をどう人間は磨きをかけておくか?これが本書の王道テーマです。

それは

コミュニケーション

身体性

発想、アイデア

直感、センス

イノベーション

これらを磨きをかけて、いくことが人工知能を生き抜く大きな武器になるんですって。

本の冒頭で、語られていましたが、これがこの本の王道テーマ5つです。

 

人間のもつ感情の豊かさ、感情の面では人工知能には勝っています。

人工知能と人工生命っていうものは、全く別ジャンルらしいです。

人工生命は人間やコンピュータによって設計、作成された生命のこと。

人工生命は進化をすれば、欲望をもつことができる。ただ、人工生命の研究は進んでいないし、ミミズ1匹ですら人工生命を作りだすことができないらしいです。

現段階では、欲望や目標を持ったり、意思決定すること人工知能ではできないみたいです。

 

人工知能に負けないスキルは、以下の文が挙げられる。

知識や教育、肩書き組織に依存しない

不特定多数の人と自由にコミュニケーションする

身体性を向上させる

コミュニケーション力

コミュニケーションは、人間にしかできない必要な能力で、人間の脳でしか伸ばすことができないスキルとのことです。

 

この本を読んで、初めて見る言葉もありました。それは、ミラーニューロン という言葉です。

自分の性格を映し出す鏡というのはミラーニューロンといって脳の前頭葉神経細胞として存在している。それは自分の性格を映し出す鏡みたいなものらしいです。

他人の行動をみてそれが鏡に映った自分の行動であるかのように反応してしまうというもので、いわば「他人が自分の心の鏡」の存在となるということです。

その効果で、他人から指摘を受けることにより、自分の性格を把握できることができる。

自分の長所と短所も把握しやすくなるという事らしいです。

 

本の最初から、最後まで一貫して、いいたいのは個性的という感覚こそが人間の大きな魅力であるということを、言いたいたいんじゃないのかと思いました。それこそが、人工知能に超えられない感覚であると。

 

 


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