オハマの読書無双

知能は一般人以下のチンパンジーレベルの中年男性オハマが読んだ本を記録する読書ブログ

ものの見方が変わる 座右の寓話 著者 戸田智弘

教訓や心理を説いた寓話がたくさんつまってる本

世界中のおとぎ話や日本昔ばなしもある

ひとつひとつの話に解説が書いてある

寓話が15章にわかれている

全部で77話収録されている

 

ページ数も多く、読むのに少々時間はかかりましたが、内容は難しくなくなじみのある寓話がまあまあ、あったのでしんどくなく読みやすかったふうに思います。自分にとっても感慨深い話もたくさんありましたし、「あ!これどこかで聞いたことがある話だ!」っていうのも何話かありました。過去自分が経験した境遇と重なる話もあるし、現在進行中で何度も悩まされている話もありました。

年をとり年齢を重ねていくと、人からの忠告をあまり聞かない傾向があると思います。あるいは人から指摘を受けにくくなる傾向もある。過去自分が経験してきたことだけを頼りに物事を考える様になりがちです。そんなふうなことを戒めるが如く、寓話が語りかけている様に感じました。完璧に物事を知ることはできない。無知は決して恥ずかしいことではない。知ったかぶりで見栄をはるのが恥ずかしい。寓話で真理、教訓を学び脳のアップグレードしていくとことが大切だと思いました。

 

77話あるなかでオハマが好きな寓話を1話掲載 ※多少編集あり

(他にも好きな話あったけど埒があかんので)

 

NO.76 【ロバと親子】

町にある市場でロバを売るため、親子とロバが田舎道を歩いていた。すると、道端で井戸水を汲んでいた女の子たちがそれを見て言った。

「なんてアホな人たちでしょう。どっちか一人がロバに乗ればいいのにさあ。二人ともほこりをかぶってとぼとぼ歩いいるのに、ロバはあんなに気楽に歩いているわ。」親父さんはその通りだと思い、息子をロバの背中に乗せた。

しばらく行くと、老人の一人がこう言った。

「最近の若いもんは、年寄りを大切にせん。親父は歩いとるのに。子どもはロバに乗って平気な様子じゃ。」

親父はそれもそうだなと思い、息子をおろして自分がロバに乗った

しばらく行くと、ひとりの女性が言った。

「親父はロバに乗って楽ちんしてて、子供は疲れて歩いてるわ。」

親父は息子を引き上げてロバに乗せた。

しばらく行くと、若者が言った。

「二人でロバに乗ってるから、ロバが疲れとるじゃねえか!動物虐待か!」

親父は「こうなったらロバを二人で担ぐしかない。」と言った。

二人はロバの足を網で縛り、棒をくくりつけて担いで歩いていった。

町の人たちはこの様子を見て、手をたたいて笑った。

 

教訓:すべてのひとに好かれることはできない

 

最後のオチの部分がこの話では、町の人に笑われるでしたが、オハマの知る話では、縛りつけられたロバが、暴れて川に落ちて流されてしまうというお話でした。教訓は 無責任な他人の意見を鵜呑みにしない でした。


人気ブログランキング