言い訳関東芸人はなぜM-1で勝てないのか著者塙宣之

M-1ファンとしては、読みたい一冊である。
オハマは第一回開催からのファンで、毎年欠かさずM-1を観ている。
お笑いの中で漫才が最も大好き。M-1に決勝に進出する芸人は本当に凄いと思う。
この本は、M-1にまつわることが、細かく書かれている。著者塙氏も、ナイツという漫才コンビで、2008年の大会で決勝に進出している。
M-1には、M-1の勝ち方があるという。
持ち時間が4分とルールがある。4分の間に、早くつかみを取り後半でうねりをみせないと勝つには難しいのだと。著者曰く、漫才には短距離走が得意なコンビもいれば、中距離が得意なコンビもいるし、長距離が得意なコンビもいる。
M-1向きなコンビは、短距離型なんだと。
もはや、スポーツ競技の世界なのである。
大阪勢吉本興業出身者がやはり有利なのである。関西では、普通の会話がもはや漫才なのである。例えるなら、ブラジルのサッカーと同じ様な感じで、子供の頃からボールを蹴って遊んで、それが染み付いてる。関西ではしゃべくり漫才が多いのも、普通の生活で染み付くからである。関東には、それが無くしゃべくりというのがさほど定着してない為である。
全て著者の受け入りだが、まぁ凄く研究してるし勉強している。あんなボケを平然とかましてる裏には絶え間ない努力があるのだと、ますます感心させられた。