血の轍【第7集】著者 押見修造
【163冊目:漫画:血の轍(第7集):押見修三】
年末、少々バタついていて気が付けばいつの間にか血の轍の新刊がでていた。
すぐ読んだ。セリフの少ない漫画だから瞬殺で読める。
セリフが少ない分、絵の中にいろんな秘密が隠されている様な気がする。
今回の大きなストーリーの展開は、崖から転落して大怪我をした
甥っ子がついに意識を取り戻し始めるというとこ。
この漫画の重要な箇所であることは間違いないと思う。
この漫画は、派手に人が死んだり暴力があったり過激なことはないのだが
日常に潜む人間の心の闇を上手く表現できているのだと思う。
この巻でオハマが気に入ったコマは、静一が静子のおなかを枕にして
寝るシーンがある。そのとき静一の視点から静子の寝顔をみる一コマが
気にいっております。いい演出だと思った。
甥っ子しげるが、本当に意識がはっきり戻っていいのやら、悪いのやら
静子の気持ちが、よくわからない。
なぜか、イライラしてる様子で静一に冷たい。
物語が進んでいくにつれていろんなことがはっきりするのでしょう。
漫画の表紙の静一も中学生になり、ほぼ追いついてきたのでは
巻末のアルバムも中学生の入学式一枚となっていた。
次の巻では、どうなるのかが楽しみである。
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