時給三〇〇円の死神 著者:藤まる
【212冊目】
【小説】
【時給三〇〇円の死神】
【藤まる】
◎本の内容を紹介
この世に未練を残した「死者」をあの世へ送る仕事。時給は300円で待遇も悪く、残業代、交通費などは出ない。いきなり呼び出されることもある。よーするに死神の仕事である。死者は未練を断ち切るまであの世へはいけずロスタイムといわれる時間で現世で生活をする。ロスタイムが終了するまでの間は死者は死んだことになっておらず、終了すると本来の死者が死んだ歴史が始まる。死神はこの仕事が終わったら死者と関わった記憶がリセットされる。死者はひとつ能力を持てることになっている。相手の心を読んだり、相手の心にメッセージを送ったり、心臓の動きを止めたり、時を止めたり。まるでスタンド能力みたいだ。著者は、ジョジョの奇妙な冒険に影響受けてるんじゃあないかと思った。任務完了後、死神は願い事をかなえられる。(限定あり)
いろいろ盛り込まれて複雑そうな感じはするが、ストーリーはさっぱりして爽やかな感じがいたす。年頃の甘く純粋な男女のやり取りもあり、健気な感じ。しっかり感動する要素も含んでおる。
◎選択した理由
オハマが大腸のポリープ切除で、二日ほど入院を余儀なくされて、病室で暇になるであろうと思ったので購入した。選んだ理由はなんとなく小説でも読んでみるかと思ったから。
◎印象に残った部分感想
主人公が死者の未練を晴らしていく中で感じたのは、現在生きている我々が、日々を大事に生きることが大切だと思った。何でもないこの日常こそ幸福なんだと思った。家族、友人など身の回り人にも感謝の気持ちで接していけたらいいんじゃあないかと思った。
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