女風 著者:草凪優
【256冊目】
【官能小説】
【女風】
【草凪優】
主人公(加治政輝)は元バンドマンで、過去にプロデビューを目指していたが挫折した。
ホストや飲食店など職を転々として、最終的に落ち着いたのが女性風俗セラピストであった。
加治は性行為に関しては、自己中心的な考えを持って仕事をしていた。
そんなある日、先輩セラピスト(土田)から女風の在り方について指導を受ける。
本番行為(性器挿入)無しでも、客を絶頂と深い快感に導くことができると。
女風では基本、本番行為禁止が前提にある。あくまでもマッサージで気持ち良くさせるのが目的である。時に客から、本番を求められることもあり、内密に行われることもある。
土田の昔からの知り合いのソープ嬢を紹介される。
加治はそのソープ嬢から本番行為無しのプレイをレクチャーされ、挿入無しの手技や舌技だけでも十分に快感を得られることを学ぶ。
スキルの高いセラピストは男女問わず手技、指技にその極意がある。舌技も複合しながら両方の愛撫で性器を表現できる。
元バンドマンでギタリストの加治は指先の器用さもあり、高いスキルを身に付けることができた。
女性のオーガズムは脳内で感じているらしく、それに向かって”イク”アプローチが必要である。女性客と対面した時、相手の表情や服装を見たりし、会話の中からどんな人物かを読み取り丁寧に扱う。そして、緊張を少しずつほぐしていき同時に身体もソフトにほぐしていく。絶頂に導く。
ただの官能小説ではなく、女性風俗とはなんなのか?セラピストとしての在り方や実態を少し知ることができる物語だと思う。
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