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オハマの読書無双

読んだ本と漫画など気ままに感想、紹介 最近の出来事などふまえて

段取りの“段”はどこの“段”?住まいの語源楽 著者 荒田雅之+大和ハウス工業総合技術研究所

社会に出て数十年、会社の上司、先輩に何度言われたことだろうか。「段取りを良く仕事しろ!」だの「段取りが肝心、お前は段取りが悪い!」だの。もはや、段取りって言葉が消えて無くなればいいとさえ感じてきた。しかし、この言葉の意味を少し深く知ると、言葉って大事、日本語って素晴らしいって思えてくる今日この頃です。では、実際に段取りって言葉はどのようにしてできたのか?そんな疑問を解決してくれる本が、タイトルがそのままの【段取りの“段”はどこの“段”?住まいの語源楽】です。著者が荒田雅之と大和ハウス工業総合技術研究所のコラボ。普段生活で何気に使っている言葉が建築用語として由来になっていることを、事細かくに解説しております。それが、結構あります。あ、この結構って言葉も元は建築用語らしいのです。こうして、ふっとでるくらい、たくさんあります。本書より引用させていただきます。

 

【段取り】だんどり

意味:物事の順序や方法を定めること、何かに取りかかる心構えや工夫すること 

由来:傾斜地に石段を造成する際に、坂の勾配を見て、石段を何段に設定するかの寸法取りを段を取るという。

 

【結構】けっこう

意味:申し分のないこと 優れていること

由来:結構の結には糸を繋ぎあわせるという意味があり、構には、かまえる木を交互に組み合わせるという意味がある。そこから、住まいをつくりかえるという意味が生じた。

 

【畳み掛ける】たたみかける

意味:物事をつづけざまにする。相手に余裕を与えず行う。

由来:畳むには、積み重ねるという意味もある。掛けるは仕掛けるという言葉であり、畳み掛けるは、重ねて仕掛ける、つまり物事をつづけざまにするという意味である。

 

【几帳面】きちょうめん

意味:物事をすみずみまで気を付け、きちんとするありさ

由来:源氏物語絵巻などで見られる、絢爛豪華できらびやかな几帳がひとつ。もうひとつは面で、面はそれに使用する四角形の木材の角を削って丸みをつけ、さらに両側に段をつけてできた面のこと。

 

【埒があかない】らちがあかない

意味:物事がはかどらないイライラした心境を表す

由来:堀河天皇の寛治7(1093)年 乗尻(のりじり)といわれる騎手が安全と必勝を祈願して行う乗尻奉幣の儀などの後に、全10頭の馬が2頭1組になって速さや作法などで勝敗を競う。その馬場の周囲に廻らした柵(埒とよばれる)が、競馬が終わるまで開かないことから喩えられた

 

【梲が上がらない】うだつがあがらない

意味:ぱっとしない。イマイチ。財力がない人を軽蔑した言い回し。

由来:うだちが転じた言葉。うだちは建物の梁の上に立て、棟木を支える短い束(柱)を指す。うだちは常に棟木に圧さえられている格好になる。棟上げの際にうだちをあげることからも、うだつをあげるという志や立身出世を表す言葉となった。

 

建設で使う言葉もたくさんあるので、建設業で働く人たちにとってもこの本はなじみが多いのではないかと思われます。うだつのあがらねえなと感じてたらこの本みて几帳面に勉強するといいかも。このほかにも用語がたくさんあり畳み掛ける様に段取りして紹介したいのですが、結構、埒があかないのでこの辺で。