リバース 著者 五十嵐貴久
【160冊目:小説:リバース 著者 五十嵐貴久】
リカシリーズ第三弾。
リカシリーズの時系列
リバース→リハーサル→リカ→リターン→リメンバー
今回はリカが幼少の頃のお話になる。
1作目の時代から、さかのぼると約30年程前の物語である。
つまり、リカは中学生に上がる前くらいで小学生なのである。
ネタバレしないように、あらすじを言います。
田舎から東京にやってきたクリスチャン。
将来、専門学校やらなんやらのに行くための学費を出稼ぎにきた。
地元の教会の神父の紹介で家政婦の仕事をすることになる。
家政婦教会から派遣されてやってきたとこは、医者が住んでる大豪邸の洋館。そこに住み込みで働くことになった。
洋館に住んでる家族は4名と犬1匹。
家族構成は、旦那様、奥様、双子の姉妹。
読む前に想像はだいたいつくが、全員性格に欠陥有。
不倫、セクハラ、マウンティング、新興宗教洗脳、DV、動物虐待、etc。
主人公の家政婦が、神父に仕事っぷりを手紙に書き伝える内容で物語は進行する。物語の半分はそんな感じで進んでいく。
難しい言い回しもなく読みやすい。
今までの作品と比べると、序盤はかなり平和である。
要所要所に、主人公がなんか変だな、でも気のせいかと思わせるとかが少々。最後に、あ~やっぱり。
とにかく主人公鈍すぎ、気づけよ!と突っ込み満載。
まぁ、かしこかったら、この後の物語は無くなってしまうのだが。
このシリーズの作者は、オールラウンドプレイヤーって感じがする。
同じ世界観で、どれも違う書き方をしている気がする。
なので、時系列は気にせず単体でどっからでも読めると思う。